「社会人の学びを考える」

美容室経営幹部が語る 通信制大学での学びとは 


社会人として活躍しながら、通信制大学で学ぶ人が増えています。今回は、美容室の経営幹部として22年のキャリアを持ちながら、大学で学びを続ける中村さんにお話を伺いました。仕事と学業の両立、学びで得られたものなど、貴重な体験について語っていただきました。




目次

 1. 通信制大学入学までの歩み

 2. 学習方法や、仕事との両立

 3. 通信制大学生活での出来事

 4. 通信制大学を経て、現在への影響

 5. 最後に




1.通信制大学入学までの歩み

Q1:現在のお仕事について教えてください。

美容室の幹部として店舗経営を担当しています。

オープンから22年になりますが、社長から任されて店長として運営を行っています。

会社組織の中で幹部として、スタッフの育成や経営面での判断を行う立場です。


Q2:通信制大学である、ネットの大学 managara(※)に入学しようと思ったきっかけは?

友人の勧めがきっかけです。スクーリング(通学)が少ないという点も、仕事との両立を考える上で大きな決め手になりました。また、カリキュラムの内容が自分に合っていると感じたことも理由の一つです。さらに、大学生の息子への教育的な観点からも、自分自身が学ぶ姿を見せることで「勉強しなさい」という言葉に説得力が増すと考えました。



※参考:ネットの大学 managara

 公式ホームページ  >>

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Q3:入学を決める際に迷いはありましたか?

約1ヶ月は悩みました。最も大きな迷いは「できるかな」という不安でした。勉強が得意ではないことや、専門以外の教科(国語や英語など)もあることへの不安が大きかったです。また、仕事との両立における時間的な制約も気になりました。生活環境の変化を好まない性格なので、新しいことを始めることへの躊躇もありました。


Q4:家族の反応はいかがでしたか?

非常に協力的でした。特に奥さんが背中を押してくれたのが大きかったです。勉強しているときは、いつも家族が温かく見守ってくれています。疲れて机で寝ているときに娘が毛布をかけてくれたり、奥さんがコーヒーやおやつを持ってきてくれたりと、家族全員が応援してくれています。




2.学習方法や、仕事との両立

Q5:仕事と学業の両立はどのように行っていますか?

コロナ禍で店舗の営業時間が短縮されたことが、学習時間の確保に繋がりました。夜7時に仕事が終わり、帰宅後にお風呂と食事を済ませて、9時から12時までの3時間を学習時間に充てています。この3年間、ほぼ毎日この時間帯を学習に充てることができました。


Q6:学習方法について工夫していることはありますか?

科目ごとに集中して取り組む方法を採用しています。たとえば10科目あれば、1つの科目を完全に終わらせてから次に進むようにしています。これにより達成感が得られ、モチベーションの維持にも繋がっています。



3.通信制大学生活での出来事

Q9:学びの中で苦労したことは?

テスト期間の時間管理が難しかったです。特にウェブカメラを通じたオンラインテストでは、時間配分に苦労することがありました。また、レポート作成では、社会人としての経験を活かしながら、アカデミックな文章を書くバランスに苦心しました。


Q10:学生生活を通じて得られた予想外の効果はありますか?

学割が使えることの発見です。映画館やアマゾンプライム、Apple Musicなど、様々なサービスで学生割引が利用できることを知り、思わぬメリットを感じています。


Q11:ゼミではどのような活動をされていますか?

マーケティングのゼミに所属しており、起業案や商品開発について研究しています。現在は最終的な企画書の作成に取り組んでいます。実務経験を活かしながら、理論的なアプローチで新しい視点を得ることができています。



4. 通信制大学を経て、現在への影響

Q7:大学での学びは仕事に活かされていますか?

経営学を学んでいることで、組織運営や経営に関する理論的な理解が深まりました。今までは経験則で行っていたことが、理論的に説明できるようになり、より効果的な経営判断ができるようになってきています。


Q8:お客様との関係に変化はありましたか?

会話の幅が広がりました。特に学歴が高いお客様も多く、大学での学びの話題で新たなコミュニケーションが生まれています。現役大学生のお客様とも、同じ学生という立場で会話ができるようになりました。


Q12:今後の目標は?

まずは卒業が第一目標です。期限内にすべての課程を終えなければならないので、現在は最後の追い込み段階です。卒業後は、学んだことを経営に活かしていきたいと考えています。


Q13:社会人が学ぶことについてどう考えますか?

日本でも海外のように、大人になってから学校に入学する制度が増えればいいと考えています。大学卒業がゴールではなく、そこからが本当のスタートだと感じています。社会人になってからの学びは、モチベーションも高く、より実践的な学びができると実感しています。


5.最後に

Q14:中村さんにとって「学び」とは?

コミュニケーションの広がりだと感じています。単なる知識の習得だけでなく、家族との絆や、お客様との会話の深まり、新しい人との出会いなど、人とのつながりを広げるツールとなっています。


Q15:これから社会人として学ぼうと考えている人へメッセージをお願いします。

始める前の不安は誰にでもありますが、一歩踏み出せば必ず道は開けます。私の場合は家族の支援や、仕事での理解もあり、充実した学生生活を送ることができています。年齢に関係なく、学ぶ意欲があれば、必ず新しい発見や成長があると確信しています。ぜひ、挑戦してみてください。



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▼Profile

中村 文彦

有限会社インプレッションが運営するサロンimpression駒沢店店長。高校卒業後、山野美容専門学校に進学。27歳で店長に任命され、美容師として第一線で活躍しながら約20年にわたって経営にも携わる。46歳でmanagara入学。現在は50歳で一男一女の父。(2025年1月時点)


▼好きなオツマミ・お酒

お酒:ビール

おつまみ:焼肉(お肉だいすき)

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2025/01/06 16:55

【社会人の学びを考える】美容室経営幹部が語る 通信制大学での学びとは


社会人として活躍しながら、通信制大学で学ぶ人が増えています。今回は、美容室の経営幹部として22年のキャリアを持ちながら、大学で学びを続ける中村さんにお話を伺いました。仕事と学業の両立、学びで得られたものなど、貴重な体験について語っていただきました。