コミュニケーション怪獣2号はどうやって生まれたのか?Vol.2
みなさんは、会社や私生活でコミュニケーションについて悩んだ経験はありますか。
「学びのオツマミ」で独自に社会人対象のアンケートを実施したところ、回答者のほとんどが「コミュニケーションについて悩んだ経験がある」ということでした。
「コミュニケーションの悩みが少ない環境をつくるためには何が必要か」を探るため、創意工夫によってコミュニケーション巧者となった方にインタビューいたしました。
コミュニケーション怪獣とは
多様な立場や様々な場面で培ってきたコミュニケーション能力を発揮している人物のこと
※「学びのオツマミ」によるオリジナルの定義です
今回のPoint
相手に思いやりの気持ちを持って接すること
情報開示型のコミュニケーションをすること
コミュニケーションでは相手に思いやりの気持ちを持って接することが大切
前編では、怪獣2号さんのキャリアとコミュニケーションの基盤についてお話を伺いました。怪獣2号さんが大切にしているコミュニケーションについて、もう少しお話を聞かせてください。
私はコミュニケーションをするうえで「笑顔」や「リアクション」を大切にしています。特に、意識してリアクションをとることが重要です。たとえば、会話中に「もしかしたらつまらない話をしているかも」と相手に思わせてしまう人は、無意識に「つまらないことが相手に伝わってしまうリアクション」をとっているのだと思います。私は、会話をするうえで相手にそう感じてほしくないので「あなたの話をちゃんと私は聞いているよ」と伝わるようなリアクションをすることを心がけています。たとえばそれは相槌のうち方だったり、笑顔で頷いたり、身振り手振りを加えたり。自分が知らない話になったとしても「それって〇〇ってことですか?」と興味を持っていることが伝わるリアクションをしています。
「リアクション」を意識することになったきっかけはあるのでしょうか?
以前、友人の誘いであるイベントに参加する機会がありました。そのイベントには初対面の人も多くいらっしゃたのですが、その数日後に、友人から「(初対面で話した人たちが)ちゃんと人の目を見て話せるいい人だね」って言ってたよと教えてくれたのがすごく嬉しかったんです。それ以降、人の目を見て話すことや「リアクション」をとることって大切なんだな、と意識するようになりました。なぜ「目を見ること」や「リアクション」が相手とのコミュニケーションを円滑にするのかというと、それが相手への思いやりになるからだと、しばらくしてから気づきました。相手を思いやる気持ちを「行動で表す」ことが、よいコミュニケーションの第一歩だと考えています。
でも今思えば、仕事だけではなく身近な友人との会話でも、同じですよね。友人と話していて楽しいと思うのは聞いてくれている相手のリアクションがあってこそなのかなと。
仕事での意識の変化はありましたか?
営業としてお客様と接するようになってから、意識が変化しました。相手の回答に対して自分自身が「そうなんですね。」というような単調なリアクションだけだと、相手もそれ以上話をしてくれないので、話が全く膨らまなくて苦労をしました。相手を知るには、相手に話してもらう必要があるので「少しでもお互いが気持ちよく会話のキャッチボールをするにはどうしたら良いか」を考えたときに、聞く姿勢やリアクションを通して相手や、相手の話す内容に興味を持っている、という事をなるべく示すことが大事だと気付いたんです。どうしても最初は、「うまく聞こう」という方に意識がいきがちなので、単純な事ではありますが、実践できるようになるまで時間もかかりました。営業で失敗を重ねるうち、実践を通して学びましたね。
素直で正直に、情報開示型のコミュニケーションが大切
ここからは、職場でのコミュニケーションについてお話を伺いたいと思います。
はい。上司に対しては、自分の意見を正直に伝えるようにしています。上司が厳しい方だったとしても、どんなことでも素直に正直に話すように心がけていました。特に「情報開示型」のコミュニケーションを大切にしています。
人によっては、同性の上司と部下という関係に難しさを感じる方も多くいるという声も多くあります。その点はいかがでしょうか?
確かに難しい部分もありましたが、私は「相手は立場が上の人だから、自分はこういなければ」ということは考えず、相手を1人の”人”として素直な気持ちで接していました。上司がとてもストイックな方だったので怒られることも多かったのですが、その後で「飲みに行こう」と誘っていただくこともありました。いわゆる”飴と鞭”が上手な方で、上手に自分のモチベーションをあげてもらっていたな、と。その上司からたくさんのことを学びました。
前の職場での経験を経て、現在の職場ではマネージャーとして部下と関係を構築するうえで、特に工夫している点はありますか?
部下にはまずプライベートな話題から情報を開示して打ち解けることを心がけています。全てを話せるわけではないですが、信頼関係を築くためには親しみやすい雰囲気を作ることが大事です。もちろん、どこまで話すか、何を話さないかのバランスを取るのは難しいのですが、それも経験を積むことで少しずつ上手くなってきたかなと思います。
最後に改めて怪獣2号さんの「円滑なコミュニケーションの秘訣」を教えてください!
相手に興味を持ち、リアクションをしっかりとることです。そして、常に相手の気持ちを考えながら接すること。コミュニケーションはお互いのやり取りで成り立っているので、相手に合わせた柔軟な対応が求められると思います。
本日はありがとうございました!とても有意義なお話を伺うことができました。
こちらこそ、ありがとうございました!
この記事では、怪獣2号さんの具体的なコミュニケーション術を深く掘り下げました。
インタビューのなかで何度も「相手がどう思うか」という視点でお話をしている怪獣2号さんの様子から、本当に日頃から相手に思いやりの気持ちを持ちながら接するということを大事にしているのだと感じました。
怪獣2号さん、改めてありがとうございました!
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Profile
仮名:コミュニケーション怪獣2号1990年生まれ。某大手英会話教室にて、新規開校校舎で実績を出し、最年少でマネージャーに抜擢。複数校舎のマネジメントを担当。2018年8月に株式会社SRJへ入社。分け隔てないコミュニケーション能力で、社内の太陽的存在となる。現在は1児の母となり、育児と仕事に奮闘中。お酒大好きビール党。趣味は釣りと料理。
好きなオツマミ:生粒胡椒・チーズ系(基本的にお酒に合わせて食べ物を決めます)
コミュニケーション怪獣2号はどうやってうまれたのか Vol.2
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