怒られ慣れていない、叱られ慣れていない現代社会での生き抜き方

 

あなたは叱られたときどのような態度をとりますか?

最近は、ハラスメントの問題もあり、叱ることも、叱られることも減っている世の中になっている気がします。

叱られることに慣れていないと、叱られたときにどう対応すれば良いか難しい。

そこで今回は「叱られたときの対応」についてお届けします。

 

目次

1.叱られたときは攻撃的な態度はとらない

2.相手の話を聞き、相手の意図を理解する

3.素直に謝ることができるのも重要

4.フィードバックを受け止め、相手に伝える

5.言うか言わないか後悔しない選択をする


 

1.叱られたときは攻撃的な態度はとらない

攻撃的な態度をとる

▲攻撃的な態度をとるとアドバイスしてくれる人がいなくなる可能性も


誰かを叱ったり、ネガティブフィードバックなど耳の痛いことを言うのは苦手という人の相談を受けることも多いのですが、反対に自分が言われたときにどう受けとめればいいのか、という相談を受けることもあります。

耳の痛いことを言われると傷つき、ショックを受けることもあるかと思いますが、まずしてはいけないのは攻撃的な態度をとることです。

「でも」「だって」とはね返したり、「他の人もやっていましたよね?」「そんな指示、聞いていません」と誰かのせいにしたり、イラッとした顔をしたりと全く話を受け入れない態度をとることです。

ネガティブな指摘を受けた時の姿勢や聴く態度は相手や周囲にもよく見られていて、印象にも残るものです。

「面倒臭いので関わりたくない」と思われると、その後の関係性も薄くなったり、大事なことを言ってもらえなくなったり、アドバイスをしてくれる人もいなくなる可能性もあります。


2.相手の話を聞き、相手の意図を理解する

相手の話を聞く

▲相手の話に耳を傾け、意図を理解する


そのようなことにならないよう、まずは相手の話に最後まで耳を傾け、自身の成長のためにも、

・現状ではどこがいけなかったのか

・どう思われたのか

・本来どうすべきだったのか

という点に焦点を合わせ、相手が言ったことに対して耳を傾けます。

もし相手から上記のことについての具体的な話がなかった場合は質問して明確にし、今後の行動が相手の意図とずれないようにしましょう。


3.素直に謝ることができるのも重要

謝るときは謝る

▲謝る必要がある場合は、素直に謝る


また、指摘された内容について謝る必要のある場合は、素直に謝ることができるのも重要なことです。人は誰でも間違えたり、失敗したり、周りに迷惑をかけることもあるものです。仕事はできるけど、頑なに自分の失敗やミスを認めることができず、信頼を失くしたという人もいます。

耳の痛い話でもまずは素直に耳を傾ける姿勢が、

「相手のために言おう」

「もっと成長にためにサポートしよう」

という相手からのポジティブな印象に一役買うこともあります。


4.フィードバックを受け止め、相手に伝える

フィードバックは受け止める

▲フィードバックは受け止める

フィードバックの内容を聴き、相手の勘違い等を訂正したい、聴いてほしい事情等がある時は落ち着いて、

「〜のように受けとめた(思った)ということですよね。」と相手の話を受けとめた後に、「じつはこれには〜という事情があって」

「その件については、〜という背景がありまして」

とわかってほしいことを伝えましょう。


フィードバックに対して耳を傾ける姿勢によって、こちらの言い分にも耳を傾けてもらいやすくなります。


5.言うか言わないか後悔しない選択をする

後悔しないようにする

▲後悔しないようにする

もし相手から人格否定のような傷つくことまで言われ、これは聞き流せないと感じることがあった場合は、たとえば

「ミスをしたことによってご迷惑をおかけし、申し訳ございません。今後はご指摘いただいたように気をつけます。

ただ、“使いものにならない”とまで言われるとさすがにショックを受けますので、この言葉は言わないでほしいんです」

と言う選択肢もあります。言うか言わないか、どちらの方が後悔しないか、ご自身で判断して選択しましょう。





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この記事を書いた人(記事執筆者)


戸田 久実(とだ くみ)


一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会 代表理事


アンガーマネジメントコンサルタント


 


大学卒業後、株式会社服部セイコー(現セイコーグループ株式会社)にて営業、音楽系企業にて社長秘書として勤務。研修講師、コンサルタントとして民間企業、官公庁の研修、講演の仕事を歴任。講師歴は32年。登壇数は4,500を超え、指導人数は22万人に及ぶ。


「アンガーマネジメント」「アサーティブコミュニケーション」「インストラクター育成」などをテーマに対象は新入社員から管理職まで幅広い。


パワハラ防止のために適切な指導、叱り方、そして1on1においての効果的なフィードバックができるようになるため、カスハラ対策につながるクレーム対応や心理的安全性実現においても活用したいと、多岐にわたる要望やご相談を受け対応している。


著書は中国、韓国、タイ、台湾でも翻訳出版され、累計25万部を超える。



2024/10/08 10:00 -

怒られ慣れていない、叱られ慣れていない現代社会での生き抜き方


あなたは叱られたときどのような態度をとりますか?

最近は、ハラスメントの問題もあり、叱ることも、叱られることも減っている世の中になっている気がします。

叱られることに慣れていないと、叱られたときにどう対応すれば良いか難しい。

そこで今回は「叱られたときの対応」についてお届けします。