コミュニケーション怪獣はどうやって生まれたのか?Vol.1


みなさんは、会社や私生活でコミュニケーションについて悩んだ経験はありますか。

「学びのオツマミ」で独自にアンケートを取ったところ、「コミュニケーションについて悩んだ経験がある」と回答した社会人がほとんどでした。


コミュニケーションに悩みにくい環境を作るために、どのようにしたらよいのか。


悩みながらも、独自の工夫によってコミュニケーション巧者となった方にインタビューいたします。





コミュニケーション怪獣とは

多様な立場や様々な場面で培ってきたコミュニケーション能力を発揮している人物のこと

※「学びのオツマミ」によるオリジナルの定義です



今回のPoint

 ■「自分の過ごす環境をいかに心地よくするか」がコミュニケーションの基本

 ■「なぜその人は質問をしてきたのか」などの背景を読み取ることが重要




「自分の過ごす環境をいかに心地よくするか」がコミュニケーションの基本


ー「コミュニケーション怪獣はどうやって生まれた」記念すべき第1弾。

コミュニケーション怪獣1号(以下、怪獣1号)の方に「そのコミュニケーション能力はどうやって培ってきたのか」についてうかがっていきます。


それは、僕が産まれたところから話さないとですね(笑)

よろしくお願いします。



ーその受け答えに既にコミュニケーション能力の高さがうかがえます。(笑)

早速ですが、怪獣1号さんは転職後、たった入社2か月でもう何年も前からいる社員のように、周りに溶け込んでいたとお聞きしました。

ご自身では「みんなと上手くコミュニケーションができているな」という自覚はありますか?


僕は”みんな”というベクトルではなくて、「自分がその環境をどうとらえるか」を一番に考えています。


だから「”みんな”と」よりも「”自分の”」居心地をよくするためにどうするかという思考になります。最終的には自宅と会社の居心地が変わらなくなることが理想です。


もちろん、居心地をよくするためには自己中心的ではダメで、みんなに自分を知ってもらう必要がありますし、自分もみんなを知る必要があります。お互いに知っていくなかで、居心地がよいと感じるラインを探っていきます。



怪獣1号さんのコミュニケーションスタイルの基盤は、自分の居心地をよくすること。


「みんなと上手くやる」よりも、自分がどう環境に適応し、快適に過ごすかを重視しています。このアプローチが、怪獣1号の独特なコミュニケーションスタイルの根底にあるようです。




「なぜその人は質問をしてきたのか」などの背景を読み取ることが重要


ー自分のことを知ってもらうために心がけていることや、逆にこういうことはしないと気をつけていることはありますか?


現在の会社は「中途」の「キャリア採用」で入社しました。だから、入社した会社のやり方を教えてもらうスタンスが一番大事です。


中途で入社した会社に元々在籍している人たちが、外から入ってきた人間にされて嫌なことは「前の会社はこうだった」「前のやり方はこうだった」と言われることだと思います。

それがたとえ正論だとしても、もともと在籍している人たちからしたら「知らないよ!!」と感じることもあるはずです。


「でも、それだと自分の今までのキャリアでやってきたことが生かせないじゃん」と感じる人もいるかもしれませんが、しばらくは徹底して辛抱強く待つことが大事です。


もともと在籍している会社の人たちから「これって前の職場でどうやっていましたか?」という話が出たときに「ここだ!」と初めて話します。


このときに一番大事なのは「なぜその人は質問をしてきたのか」という背景を想像することです。この想像力がないと、せっかくの質問に対する答えがトンチンカンになってしまいます。


たとえば、仕事に行き詰まっての質問なのか、飲み会の席で、なんとなく「前の仕事ってどうだったんですか?」と聞いてきているのか、場面によって対応を変えています。



ーどんな風に対応を変えているんですか?


飲み会の場であれば、真面目には答えません(笑)

相手がちょっとした話題の一つとして聞いてくれたのであれば、その場にいる人たちが聞いて楽しくなるような内容で返答をします。後日、お酒がないときにあらためて聞かれたら、そのときはこちらも真剣に答えます。



ー仕事以外では、楽しく明るい雰囲気づくりをしているのですね(笑)

確かにそうすることで、話しかけやすい雰囲気になる一方で、仕事では頼りになる存在になる気がします。



怪獣1号は、入社からしばらくは「前の会社ではこうだった」という発言は避け、まずは相手の話を聞くことを重視。相手から質問されたとき、質問の背景を想像することで適切な返答をすることを心がけています。それが、怪獣1号が周りから頼られている秘訣といえます。



ーお話を聞くほど、コミュニケーション怪獣である一面が見えてきました。

コミュニケーションには色々な仕草も重要だとよく聞きますが、意識している仕草などはありますか?


あります。

まず、前提として相手は自分が話した言葉の8割ぐらいは聞いていないと思っています。


では、相手が僕をどう評価するかというと、話の内容よりも話し方や仕草であることが多い。ですから、僕は相手と同じ呼吸をするように意識しています。


ーこ、呼吸ですか?かなり難しい技術のように思えますが?




呼吸を意識してコミュニケーションをするとは、どういうことなのか?

次回Vol.2で公開!



 Vol.2 記事はこちらから >>



<Profile>

仮名:コミュニケーション怪獣1号

1980年生まれ。某大手レコード会社、サービス業にて新規事業を担当し、数多くの新規事業を創出。20名の組織の責任者も経験。2024年1月に株式会社SRJに入社。入社後わずか2日でメンバーと打ち解け、2か月経過後は従来より所属するメンバーと遜色ないほど、むしろメンバーの誰よりも組織に馴染んでいるコミュニケーションの怪獣。座右の銘は「彼を知り己を知れば百戦危うからず」というだけあって、相手も自分自身もよく観察している達人。

好きなおつまみ:さきいか

学びとは何か :終わりのない探求

2024/08/21 10:50

コミュニケーション怪獣はどうやってうまれたのか Vol.1


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