自宅で気軽に取り組める!効果抜群な時短学習法

 勉強法

こんにちは、クレアールの泉と申します。この記事では、資格学習システムの開発プロジェクトを担当している筆者が、認知心理学や関連知識に基づく学習法や学習理論をわかりやすくお伝えし、あなたの学びがもっと楽しく、効果的になる方法をご紹介します。


1.付箋をトイレや洗面所に貼る

付箋を貼る

▲覚えたいことを書いた付箋をトイレや洗面所に貼る


みなさんは自宅で集中して学習できますか?いざ集中しようとしても、ついつい読みかけの雑誌が気になったり、急に部屋を片付けたくなったりしてしまうことはないでしょうか。実は私もそのタイプで、自宅では勉強に集中できないのです。

今回は、そんな私でも実践できた「自宅で気軽に取り組めて効果抜群な時短学習法」についてお話しします。


前回の記事(「すぐに忘れる…」を解消!社会人におすすめの効率的な学び方とはでは、「覚えた知識を忘れにくくする学習法」についてご紹介しました。詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、簡単に説明すると、「学んだ内容を、時間をおいてから何も見ずに思い出してみる(=検索練習のこと)」で記憶として定着させる、という方法です。


この学習法を活用し、自宅で簡単に実践できる方法があります。それは、「覚えたいことを書いた付箋をトイレや洗面所に貼る」方法です。


付箋を使った暗記法自体は珍しいものではありませんが、効果を高めるためには、付箋に覚えたい内容をまとめる際に、次の2つのポイントを意識してください。

①覚えたい内容を「虫食い」にする(空欄を作る)

② 文字だけでなく、図表やイラストも活用する


2.「虫食い」で記憶の定着を強化

これらの方法が有効であることの根拠は、認知心理学の研究にあります。「記憶から情報を引き出す練習を繰り返すことで、記憶の定着が強化される」と言われているのです。つまり、覚えたいことをただ眺めるのではなく、「なんだったかな…」と考える時間を作ることが重要です。そのための工夫として、暗記したい重要な単語や知識を「虫食い」にしましょう。

また、文字だけの本を読むより、同じ内容を説明した動画の方が記憶に残りやすいと感じたことはありませんか? それは、文字・映像・音声といった複数の情報を組み合わせることで、思い出すきっかけが増えるからです。


脳は、新しい情報を単独で記憶するのではなく、すでに知っている知識と関連づけて「記憶のネットワーク」として整理します。たとえば、「りんご」という言葉を覚えるとき、「赤い」「丸い」「甘い」「果物」といった既存の知識と結びつけることで、より覚えやすく、そして思い出しやすくなるのです。

このように、記憶はつながりが多いほど引き出しやすくなります。だからこそ、覚えるときに文字情報だけでなく、図表やイラストなども活用するのが効果的です。


私は、大きめの付箋に「答え」ではなく、問題文や空欄にした表を書き、内容を思い出せたら捨てるようにしています。付箋を捨てる瞬間に「覚えた!」という達成感を味わえるので、おすすめです。


3.自分の生活スタイルにあった習慣化

自分のペースで取り組む

▲無理なく習慣化する


とはいえ、大切なのは 「無理なく習慣化すること」 です。

実は、私は以前、覚えたいことが多すぎて、トイレの壁一面を付箋で埋め尽くしたことがあります。しかし、トイレに入るたびに圧倒されて焦ってしまい、かえって覚えられなくなってしまいました。(家族からもブーイングされました)。そこで今は、「貼る数は最大10枚まで」と決め、「貼る→覚える→捨てる→新しく貼る」というサイクルを楽しみながら続けています。


最初は、1日1枚から始めてもいいでしょう。「歯磨き中にこれを思い出す」というゲーム感覚で取り組むのも効果的です。


なお、トイレや洗面所をおすすめする理由は、一日の生活サイクルの中で、自然と一定時間そこにとどまる機会が多いからです。トイレ等に限らず、スキマ時間を活用できる場所ならどこでも応用できます。

たとえば、玄関ドアの内側に貼っておき、外出前に確認し、目的地に着くまでの間に思い出すのも良い方法です。

自分の生活スタイルに合わせて、取り入れやすい方法を試してみてくださいね。


資格試験や語学学習など、暗記が必要な場面では、「一度にすべて覚えよう」と思うと負担になります。でも、毎日少しずつ続ければ、確実に前進できます。「できた!」という小さな成功を積み重ねながら、一緒に頑張りましょう!


次回は 「大人の学びに役立つ、効率的なアウトプットのポイント」 についてお話しします。

どうぞお楽しみに!


■この記事を書いた人(記事執筆者)

泉麻里子(いずみまりこ)

株式会社クレアール(https://www.crear-ac.co.jp/

ITソリューションベンダーでのカスタマーサポート業務やラーニングコンテンツの講師・開発を経て、2022年6月に資格学習の通信教育を提供する株式会社クレアールに入社。現在は学習システムの改善や社内業務のデジタル化を推進するとともに、認知心理学に基づく学習法を活用したWeb学習ツール「CROSS STUDY」の開発リーダーとして、受験生の学習効率向上を目指したシステム構築に取り組んでいます。

2025/02/28 10:00 -

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